こんにちは！日本でヒンディー語を勉強している、はるかしです。
Netflixで2023年2月に公開されたインドのドラマ「Class」について、ひたすらに感想を書き留めます。
ネタバレたくさん、ただの感想駄文置き場になります。ご注意ください。
また、あくまで筆者がドラマを観て記憶を頼りに書き留めているため、情報が誤っている可能性がございます。適宜修正していきます。
作品の概要
まず初めにお伝えしたいことは、近年インド映画の「RRR」や「バーフバリ」等が日本でも注目されていますが、今回ご紹介する作品「Class（クラス）」は全く別のジャンルです。
Netflixで大ヒットしたスペインの学園ドラマ「ELITE（エリート）」のインド版リメイク作品で、内容はほぼエリート。ただし、インドのデリーが舞台なので街の風景はデリー。
カーストの話や警察が権力を振りかざすシーンが印象的でした。
現代の若者たちの苦悩や葛藤を描きつつ、大人の汚いところを強調しているような作品です。
インドのカースト主義や所得格差、宗教的差別、政治的な腐敗、同性愛と同性愛を嫌悪する大人、子供のネグレクトなど、現代の若者に影響を与える幅広い社会問題を取り扱っています。
シーズン1は全8話で、1話あたり大体50分くらい。
また、元ネタのスペインドラマ「エリート」では、セックスシーンやヌード、ドラッグなど、過激なシーンが多数含まれます。インド版ではどうだろうな…と考える方がいらっしゃるかと思いますが、だいぶ攻めていました。
（親の前ではちょっと見れませんｗ）
そんなわけで、当作品は18禁ではないものの16禁指定のようです。
～簡単なあらすじ～
お金持ち名門私立高校「ハンプトン・インターナショナル」に、3人の労働階級の奨学生が転入してきた。
富裕層の生徒たちは彼らを馬鹿にするが、それでもめげずに学校に通う3人。
幾度となく衝突をする中で人間関係が絡み合い、ついに殺人事件が起こってしまう。
物語は殺人事件の事情聴取のシーンから始まり、一人ひとりが回想していく…
デリーのエリート私立高校に、労働者階級の学生3人が転入することに。学校内に暗い秘密や噂(うわさ)が渦巻くなか、やがて殺人事件が巻き起こる。
https://www.netflix.com/jp/title/81229406
大人気ドラマ「エリート」に基づく、引き込まれる物語。
監督は、ナショナル・フィルム・アワードを獲得したアシム・アルワリア。
出演:グルファテ・ピルザダ、ピユシュ・カティ、アンジャリ・シヴァラマン
予告編もあるので、ぜひ観てほしいです！
本家のスペインドラマ「エリート」のNetflix動画はこちら
https://www.netflix.com/jp/title/80200942
登場人物の紹介
ここからは、わたし個人的な感想をがっつりと書き留めていきます。
ネタバレを含みますので、嫌な方は別のページへ飛んでくださいね。
ジェラージ・クマール
奨学生のひとり。
とにかく真面目でシャイボーイ、ピュアな青年。クラスメイトに英語の発音を馬鹿にされると声が小さくなってしまうようなタイプ。行政職に就きたいと思っている。
日中は勉強、夜はレストランで働いている苦労人。父はとある事故の後遺症から仕事をせず、寝たきりになっている。
スハニに出会って初めて恋に落ちる。
サバ・マンズール
奨学生のひとり。
奨学生の中でも一番成績が優秀であり、「外交官になる」という誰よりも大きな夢を持って学校にやってきた。
ウッタル・プラデーシュ州出身と偽ったが、実際はカシミールの移民。
家が厳格なイスラム教徒。父の言う通りに生きてきたが、本当はもっとやりたいこともあるし、葛藤。
物語の冒頭ではヒジャブを着用していたが、学校で差別に合う中でヒジャブをはずした。
バリ（バルラム・パトワル）
奨学生のひとり。勉強はできないが要領がよく、世渡り上手。事象一流ダンサーであり、フォロワー28万超えのSNSにダンス動画をアップしている。細マッチョでイイカラダ。
金持ちのクラスメイトたちに良いように扱われてきたが、同時に彼らの秘密もよく目撃している。
ニール
ジェラージの兄。冒頭ではカースト主義に反対する政治活動デモに参加していた理由で1ヶ月拘留され、帰ってきたばかりだった。
ジェラージとは真逆の不良少年で、ワイルドイケメン。人情味にあふれており、悪い男だけど優しい。
悪い男に惹かれるタイプのスハニはもちろん、ニールに惹かれてしまう。
スハニ・アフジャ
物語の冒頭で殺されていた女の子。
裕福な家庭だが、両親の金持ち至上主義のような腐ったやり方などに敏感に反応し、葛藤が反抗として現れている。自分に対するコンプレックスが強く、小さい頃から情緒不安定だった。それ故に精神科にかかっており、幼い頃から精神安定剤を服用。いつしかほかの薬にも手を出し始める。とにかく情緒が不安定。
ロックなお洋服がいつもおしゃれ。
ヴィア・アフジャ
スハニの兄。曲がったことが大嫌いで、自分の正義を貫くためには何でもしてしまう熱血男。
シスコン。姉を傷つけるやつは絶対許さないという信念が強すぎる。
ヤシカの彼氏であり、ヤシカからサバのことを騙してこいと言われたのでサバに近づいたが、課題を通してサバと関わるうちに、目標に向かってまっすぐなサバに徐々に心惹かれる。
途中までは恋なのか、何なのかたぶんわかっていない気がする。そんな過程も観ていて楽しい。
ファルク
サバの兄。家業を手伝う傍ら、一人暮らし費用を貯めるべく薬の密売をしている。
隠れゲイ。
ドルヴァと出会い、恋に落ちるがカースト等を理由に距離を置くようにしている、が、なかなかうまくいかない。
シャラン
スハニの幼なじみ。コエルの彼女であり、バリのセフレ。
裕福な家庭であり、母は美しく、父はお金でなんでも解決しちゃう人。
シャラン自身も自分の美貌でなんでも思い通りにできちゃうと自然に考えているので、一見するとわがまま。
ちょっと冷めた一面もある。
父は個人的な趣味で宝飾品の携帯電話をコレクションしている。
ヤシカ
ヴィアの彼女。
両親は離婚しており、父の仕送りで豪華な生活を送っている。
SNS中毒で、噂話等はすぐグループメッセージで暴露してしまう。
常に注目を浴びていたいし、どんなときもSNSをしてしまう。
奨学金を狙っているので、内申点をかなり気にしている。
サバのことが大嫌いで、事あるごとにつっかかっている。
ドルヴァ
ファルクのことが好きな男子学生。
水泳をしており、父がコーチを務める。すごく厳しい。父が根性論を出してくるのでだいぶ辛そう。
バリがいじめを受けているときに助言をしてあげるなど、優しい一面もある。
家庭が厳しすぎて薬に逃げてしまうが、そんなとき、売人のファルクと出会って心の安らぎを得るのであった。
コエル
シャランの恋人。
シャランに言われたことはなんでも聞いちゃうし、友人のヴィアに言われたことも何でも聞いてしまう。
スハニに「あんたって自分がないんだよ、操り人形みたい」的なことを言われてカッとなる。
バイ。
ハンプトン・インターナショナル
デリーの一流セレブが通うインターナショナルスクール。
学校の設備は最新できれい。勉強するには最強の環境。
全教室にエアコン完備。
感想
とにかく飽きません。なぜなら常に何かしらの展開があり、少しずつ話がつながってくるからです。
物語冒頭に出てくる殺人事件の犯人探しは、最終話までわかりません。
それまでひたすらヒントがぽろぽろ出てくるのです。
登場人物が多いのですが、全員が相関図でつながっている状態なのも、飽きないポイントだと思います。
はじめは登場人物が覚えきれず、2話くらいまで「あれ？この人なんだっけ？？」と混乱しましたが、3話くらいからどんどん面白くなっていく…！
そう、物語が進むに連れて、わかってくることも多くなるので考察が捗るんですね…！！
しかもみんな美男美女、派手派手、制服！！わたし、ぜんぶ、だいすきです！！
インド作品で制服というのはあまり多くないので、本当に嬉しい。
この作品は基本的に「エリート」のリメイクなのでストーリーは目新しくないですが、インド特有のカースト主義、宗教問題にかなり言及している気がします。しかも現代の話でがっつり差別等を扱っているので、際立つというか…。
わたしはインドの文化や歴史的背景に詳しくないのですが、それでもこの作品があえてカーストなどに触れているんだろうな…という気がしました。
シーズン1は終わりましたが、シーズン2も楽しみです！
2023年3月にシーズン２の制作が決定したそうです、楽しみすぎる！！
ぜひ観てほしい…！という気持ちを込めて書きました。
まだまだ書き足りないので、書き足していきます！！！
